張る、留める、緩める

ロゴに使用されたロープの文字からインスピレーションを受け、ロープで構成した美容室の提案を行った。セット面の前にはテンションをかけたロープで模様を描き、躯体の柱によって生じた空間の隙間を間接照明と共に演出した。壁と壁をつなぐロープには席ごとの目隠しや、収納スペースの目隠しとしてカーテンを引っかけて目線を遮ることができる。店内のディスプレイ棚はロープによって棚板が固定されている。ロープを張ったり、留めたり、緩めたり、表情の演出だけでなく、そこに機能を持たせることができた。