"周囲に緑の多い郊外に佇むサロン。
お店の名前である「バウム（独語：年輪）」には、
ゲストと一緒に歳を重ねていきたいという思いから名付けられている。
意匠への展開として、「バウム」から連想される、
「積層」をプロダクトへ落とし込みこととした。
このサロンではＦＲＰの平板、アカマツの角材をセット面のカウンター、受付台、窓面のパーテションで交互に組み合わせ、積層することを表現した。
受付台やセット面カウンターは、ＦＲＰのパネルが重なることで角度によって見え方に変化が現れる。
パーテションは、ＦＲＰの板を三枚に分割して積層を表現している。プライバシーを担保しながら外光を取り込んでいるが、外の空模様、時間によってパネルの色が変わっていく。
温かな木の素材感と、変化に富むＦＲＰ材をプロダクトに展開することで、このサロンのコンセプトを暗示させながらシンプルかつ居心地の良い空間を実現している。"