ASUCAアイクリニック
仙台駅前ビルの高層ビル11階に位置しており、他に同等の高層ビルがなく、3方向仙台の街を一望できるテナントであった。また、オフィスビル特有のシステム天井は空調・給排気のシステムの関係から作り直すことは難しく、天井操作はほぼ行えないテナントであった。施主の希望は、この景色を生かすこと。手術の技術が有名な先生であり、最先端な技術を行う今までに見たことのないオペ室を希望していた。
景色を生かすことに関して、マス目上の天井が大きな存在感を放っており、天井を意識させない計画をし、目線を下げるような仕掛けが必要であった。そこで、床間接照明をメイン照明として目線を下げること、また、広い店内と外部を光のラインで区切ることにより、外と中の境界をつくり、外の景色を際立たせることを考えた。
手術室に関して、眼科クリニックの場合、通常毎日手術するわけではなく週2、3日の半日である。その他の診療日は診察メインの外来であり、そのためのオペ室の稼働率は半分以下であることがほとんどである。そのため手術をしていることを患者に周知できない場合もありうる。この医院では手術室を患者さんの期待を高める場所として、手術の技術の高さを体現できるような場所として1面をガラスとして魅せる手術室を提案している。
- ASUCAアイクリニック
- Category :
- 眼科
- Location :
- 宮城県 仙台市
- Floor :
- 370m2
- Year :
- 2022
- Designer :
- Hiroya Nunokawa