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トップページ > 新しい歯科医院創り > 第3回 「新しい医療空間ゾーン」がもたらすメリット [1]

新しい歯科医院創り



新しい診療空間ゾーンがもたらすメリット

 前回は「歯科診療空間はこう演出しよう」と題し、医科・歯科を含めて医療全体が「治療から予防へ」という考え方に広まりつつある中、歯科診療空間の過去・現在とどのように変わってきたか、そして今後どうあるべきか。一例として、「治療ゾーン」とは分離した「新しい予防ゾーン」の空間的演出手法を、第一回の「美容業界のサロンづくりに学ぶ」を踏まえてご提案させていただきました。

 最終回となる今回は、その新しい診療空間ゾーン(予防ゾーン)が歯科医療や歯科医院にどのようなメリットをもたらすか、ご提案するとともに、具体的なモデル歯科医院の実例もご紹介したいと思います。

 日本は世界で最も急速に高齢化が進んでおり、国民の最大の関心事は「健康」ではないでしょうか。年をとれば健康に関心をもたざるを得ないこともありますが、多くの人はどうしたら病気にならないですむのか、どうしたら健康でいられるのか、さらにはどうしたらより若々しく、美しくいられるのかに関心があるはずです。決して、病気を治すことだけで満足しているわけではないと思います。  従来病気になると機能を回復させるために治療をし、また重くならないために検査や薬で早期発見していました。つまり医療のほとんどはこのマーケットを対象としています。

 現在の歯科診療医療費というのはほとんどはこの部分で、平成12年では2兆5千億強で近年あまり変わっておりません。しかし、歯科医師数や医院数は増加しており、厳しいといわれております。一方、生活者の健康意識の変化を見てみると、健康増進のための疾病の予防やリハビリに関心が高く、さらには美容増進のための審美歯科治療や汚れを落とすクリーニングなど潜在している欲求がたくさんあります。このマーケットは計り知れない大きさをもっていると思います。

図1:生活者の健康意識の変化

 この眠っているニーズを顕在化させる大きな要因が、今までご提案してきた「ケアゾーン」です。健康づくりのため、より若々しくあるため、自ら投資を惜しまないフィットネスクラブを思い浮かべると、その人たちを受け入れるステージは決して「キュアゾーン」の空間イメージではないはずです。

 さらにこの層は、健康をベースにより若々しく、より美しくありたいとの願いも強く、インプラント治療や審美歯科治療への投資も厭わないのではないでしょうか。つまり、その人たちのQOL(生活価値の向上)に寄与する視点があればビジネスチャンスはたくさんあると思います。